医院開業時から導入すべきシステムは?得られる効果や注意点も解説

医院開業時から導入すべきシステムは?得られる効果や注意点も解説

「開業するときは、どんなITシステムを導入すると良いの?」

医院開業を考えている医師のなかには、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、医院開業時からあると差がつく医療ITシステムや、開業時から医療ITシステムを導入するメリットなどについて解説します。

開業時に導入すべき医療ITシステムについて理解し、より良いスタートを切りましょう。

医院開業時からあると差がつく医療ITシステム

医院開業時からあると差がつく医療ITシステムは、以下のとおりです。

  • 電子カルテ
  • レセプトコンピューター
  • Web予約システム
  • Web問診システム
  • 会計システム

それぞれどのような機能を有しているのか、具体的に見ていきましょう。

電子カルテ

電子カルテとは、患者さんの診療や検査、薬剤に関する情報などをデータとして管理するシステムです。以前は紙のカルテに医師が記入していましたが、電子化することで患者さんに関する情報を一括して管理でき、編集をはじめとした作業も効率的に行えます。

厚生労働省の調査によると、クリニックの電子カルテ導入率は、令和2年度で約50%です。

出典:「電子カルテシステム等の普及状況の推移」厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000938782.pdf

病院と比較するとクリニックの導入率は低いですが、国は電子カルテの普及率を2030年までに100%にするという目標を立てています。全国医療情報プラットフォームの構築も進められているため、今後クリニックを開業するならば、電子カルテの導入は必須です。

レセプトコンピューター

レセプトコンピューターとは、患者さんの診療費を計算したり、診療報酬を健康保険組合や自治体などに請求する「レセプト」を作成したりするためのコンピューターです。レセプト業務は、最も負担が大きい医療事務の仕事のひとつですが、レセプトコンピューターがあれば正確性と効率をアップできます。

レセプトコンピューターは病名漏れや算定漏れの有無、ルールにのっとった算定ができているかなどを自動でチェック可能です。ミスが少なくなるほか、レセプト作成にかかる時間を大幅に短縮できるため、スタッフの負担を軽減できます。

また、誤ったレセプトを提出すると査定や返戻の対象となり、減額や報酬の遅延が発生するため、クリニックの経営に直結します。加えて、返金や追加徴収などが必要となると患者さんにも迷惑がかかるため、レセプトコンピューターの導入は効果が大きいといえるでしょう。

Web予約システム

昨今のクリニックでは、Web予約システムの導入が重要視されています。Web予約システムとは、その名のとおりインターネット上で予約が取得できるシステムです。

従来のクリニックでは、体調不良時に予約せず受診するのが一般的な流れでした。しかし、時代の変化や新型コロナウイルスの流行によって「クリニックも予約して行くもの」になっています。しかし、電話で予約取得をするとなると、クリニックの診療時間内に電話をかける必要があり、仕事や学校の時間と重なるため困難な人も少なくありません。

Web予約システムは、患者さんの都合の良いタイミングで24時間365日予約取得が可能です。Web予約できることを理由に受診するクリニックを選ぶ患者さんもいるため、Web予約システムの導入は重要といえるでしょう。

Web問診システム

Web問診とは、来院前にインターネット上で患者さんがあらかじめ問診票を記入できるシステムです。Web問診システムを導入すると、診療までの待ち時間が短縮できます。

インターネット上であらかじめ問診票を記入し、提出してもらうため、受診当日に問診票を記入する時間がなくなるためです。受付での記入案内や紙問診票のスキャン作業も不要となるため、スタッフの業務負担軽減にもなります。

加えて、事前に問診票が提出されていると、医師や看護師は患者さんの症状をあらかじめ把握できるメリットも。Web問診によってスムーズな診療を実現できるため、効率的でより質の高い医療の提供につながるでしょう。

会計システム

クリニックを開業するにあたって、患者さんから医療費を徴収するために会計システムが必要です。形態はさまざまですが、以下のようなシステムが存在します。

  • レジスター
  • セミセルフレジ
  • 自動精算機

レジスターでの会計は、スタッフが患者さんに手渡しで金銭などの授受を行います。一方で、自動精算機はスタッフの手を介さず、患者さんだけで精算が完了するため、待ち時間の短縮に加えてスタッフの負担軽減が可能です。

また、近年はオンライン決済も注目を集めています。オンライン決済とは、事前にクレジットカードを登録しておくと、自動的に決済が完了するシステムです。患者さんは、診察終了後に会計計算を待たずに帰宅できるため、満足度の向上が期待できます。

とはいえ、最適な会計システムは診療科や患者層によって異なります。開業するクリニックの状況を考慮したうえで、クリニックに合った会計システムの選定が必要です。

医院開業時から医療ITシステムを導入するメリット

医院開業時から医療ITシステムを導入するメリットは、以下のとおりです。

  • 業務効率化
  • 患者満足度向上による集患効果
  • 収益性の向上

ITシステムを活用することで、人手で行わなければならない事務作業が減少します。人がやる作業とシステムにまかせる作業を分けることで、業務の効率化が可能です。

加えて、Web予約やWeb問診などが導入されていると、患者さんの利便性が向上します。待ち時間も減らせることから、患者満足度もアップ。それにより、ポジティブな口コミが増加し、集患効果も得られるため良い循環が期待できるでしょう。

また、業務効率化による人件費削減と患者満足度向上による集患効果で、結果的に高い収益性を見込める可能性があります。メリットを受けつつ、周辺のクリニックと差別化するためにも開業時から医療ITシステムを導入することは非常に重要です。

医院開業時から複数の医療ITシステムを導入する注意点

医院開業時から複数の医療ITシステムを導入するにあたって、以下の注意点があります。

  • 初期費用が大きくなる
  • スタッフが覚えることが多い

医療ITシステムは患者さんの利便性を向上させ、スタッフの作業負担も軽減できますが、すべてを導入するとなると高額になりがちです。加えて、操作や管理方法も各システムによって異なるため、スタッフは開業までにそれらをすべて把握し、使いこなす必要があります。

医療ITシステムの導入は大きなメリットがありますが、予算やスタッフの負担も考えたうえでの選定が求められるでしょう。

開業時に導入するなら複数の機能を搭載した『Fanka』がおすすめ

Fankaはクリニックに嬉しい以下の機能を搭載したオールインワンシステムです。

  • Web予約機能
  • Web問診機能
  • オンライン決済
  • LINE連携
  • 電子カルテ連携

Web予約システムやWeb問診システムといった各システムをそれぞれ契約する必要がないため、初期費用が大きく削減できます。加えて、多数の機能による事務作業の最小化が実現できるため、少人数の医療事務によるクリニック運営が可能です。

実際にFankaを導入しているクリニックTEN渋谷では、1日に最大150人の患者さんを2人の医療事務が対応しています。診療科や地域性によっても異なりますが、一般的には患者さん20人あたりに1人のスタッフが適正配置人数といわれているため、Fankaは人件費の削減が期待できるでしょう。

Fankaの詳しい機能やメリットについては以下の記事にて詳しく解説しているので、こちらもぜひご覧ください。

理想のクリニックを実現する『Fanka』!機能と得られる効果を徹底解説

開業時から医療ITシステムを導入し、良いスタートを切ろう

開業時から医療ITシステムを導入すると、以下のようなメリットがあります。

  • 業務効率化
  • 患者満足度向上による集患効果
  • 収益性の向上

スタッフの雇用が難しくなっていることに加えて、患者さんがより便利なシステムを求めているため、今後はクリニックでも医療ITシステムの活用が欠かせません。

とはいえ、費用の問題をはじめとして、たくさんの医療ITシステムを導入するのは難しいという場合もあるでしょう。そんなときは、クリニックに必要な機能を見極めて優先順位を考えたり、多数の機能が搭載されているFankaを導入したりするなど、工夫してみてください。い。

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