医療DXとは?DX化のメリットや業務効率化を見込めるシステム事例を紹介!
近年、注目されている「医療DX」。言葉は聞いたことがあるものの、具体的にどんな内容なのかは知らないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、医療DXの詳細やクリニックが得られるメリット、具体的なITシステムの事例などについて詳しく解説します。クリニックの業務効率化を実現したいという医師は、ぜひ最後までご覧ください。
医療DXとは?
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略で、データとデジタル技術を活用して、業務プロセス改善やビジネスモデルを変革し、競争上の優位性を獲得することです。これを医療分野に取り入れることで、効率化や医療の質の向上が期待されています。
もとより、医療はDX化が遅れている分野です。総務省の調査によると、医療福祉分野で「デジタル化を実施していない・今後も予定なし」と回答した割合は約8割にのぼり、全分野の中でも最多の結果でした。
とはいえ、国は「医療DX令和ビジョン2030」を提言し、施策の実行に向けて準備を進めています。また、2024年の診療報酬改定では「医療DX推進体制整備加算」が新設されました。これらのことから、医療分野においてもDX化は進むと考えられているのです。
医療DXでクリニックが得られるメリット
医療DXによってクリニックが得られるメリットは以下のとおりです。
- 業務効率化・スタッフの負担軽減
- 人件費削減
- 人材不足の解消
それぞれどのような効果が得られるのか、詳細を解説します。
業務効率化・スタッフの負担軽減
クリニックにITシステムを導入することで、業務効率化が期待できます。これまで人手で行っていたさまざまな業務をシステムが代行してくれるためです。業務量が減少するので、スタッフの負担軽減にもつながります。
加えて、スタッフは患者さんとのコミュニケーションをはじめとした「人間がやらなければならない仕事」に集中できるため、結果的に医療サービスの質が向上する可能性も。
クリニックにITシステムを導入すると、スタッフにも患者さんにも良い影響があるのです。
人材不足の解消
クリニックのDX化を進めると、人材不足の解消につながる可能性があります。スタッフがこなさなければならない業務が減ることで、少人数で運営が実現できるためです。
2050年までに日本の人口は一億人を下回るとされており、特に労働に従事できる人を指す「生産年齢人口」の減少は顕著です。
参考:2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について|経済産業省
医療業界も例外ではなく、医師や看護師、医療事務といった人材はの確保は難しくなるでしょう。少人数でクリニックを運営できるようにするために、ITシステムを有効活用していく必要があります。
経営改善
クリニックにITシステムを導入すると、経営の改善やより良い経営につながる場合があります。ITシステムによってスタッフの業務量が減少し、残業時間が減るためです。
前章にてあげた業務効率化が人件費の削減につながり、ひいては経営にも良い影響を与える好循環が期待できるでしょう。
クリニックで業務効率化が見込めるシステムの事例
DX化によってクリニックは多数のメリットを得られることが分かりました。ここからは、業務効率化が見込めるシステムの事例を紹介します。
- Web予約システム
- Web問診システム
- 自動精算機
実際に各システムがどのような効果を発揮するのか、詳細を見ていきましょう。
Web予約システム
Web予約システムとは、その名の通りインターネット上で患者さん自身が予約を取得できるシステムです。電話で新規予約を受けたり、予約変更の対応をしたりする必要がなくなるため、スタッフの業務を大幅に削減できます。
また、Web予約システムは診療時間に関係なく、24時間365日予約が可能になるため、患者さんにもメリットが。結果的に患者満足度が向上し、集患効果を得られる場合もあります。
多忙な現代において、Web予約システムはスタッフにも患者さんにも嬉しいシステムです。
Web問診システム
Web問診システムとは、クリニックを受診する前にインターネットから問診票を記入できるシステムです。以前は、医療機関に行って受付時に問診票を記入する方法が一般的でした。しかし、Web問診システムを利用すれば、問診票を書いてもらうための案内や時間を短縮できます。
加えて、Web問診システムで事前に問診票を記載してもらえると、クリニックはどのような症状で来院するかをあらかじめ把握できます。「場合によっては大きい病院に紹介する可能性がある」といった想定が可能なので、診察時にスムーズな対応ができるでしょう。
自動精算機
自動精算機はスタッフを介在することなく、患者さん自身で精算を完了させられるシステムです。スタッフが患者さんを一人ずつ呼び出したり、精算の手続きをしたりする必要がないため、業務軽減に効果があります。同時に、患者さんの会計待ち時間短縮にも実現できます。
また、機械が自動的に現金授受を行ってくれるため、釣銭の渡し間違えなどが発生しません。これにより、診療終了時の締め作業でも誤差が出づらくなるため、残業時間の削減にも一定の効果があるでしょう。
さらに、最近は事前に登録したクレジットカードや銀行口座などから支払いをする「オンライン決済」も注目度が高いです。スタッフだけでなく患者さんの利便性も考えて、会計システムのIT化を進める必要があります。
クリニックの未来を見据えた医療DX
医療分野では、これからますますDX化が進んでいくと予想されています。人材不足などの視点からも、人手で行わなければならない仕事と、システムにまかせられる仕事の見極めが必要です。
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